虫歯と歯周病のお話し

みうら堂だより

10月に入り季節もようやく秋らしくなってきましたね。
秋といえば…
なんと言っても
“食欲の秋”ですね‼︎^o^

美味しそうなものが店頭に沢山並び
何を食べようか目移りしてしまいます^^;




美味しいものを食べられるのも


歯の健康があってこそ!


今回は意外と知らない
ぜひ知ってほしい
虫歯と歯周病のお話しです。

食事の時間と虫歯の関係

通常、口の中は中性で保たれていますが、
食事を始めると歯垢(プラーク)に存在する細菌が糖分を分解して酸をつくり急激に酸性に傾きます。
そして、
歯の表面が溶けていってしまう状態(脱灰)が起ります。
酸性である時間が一時的なものであれば、唾液の働きで酸性から中性に戻り、歯の再石灰化(溶けかかった歯を元に戻してくれる作用)が起こり虫歯を防いでくれます。


この回復にかかる時間は30分~1時間と言われています。
つまり、
回復をしないうちに次の食事をすると歯の表面がどんどん溶けていくということになります。
また、
糖を多く含んでいる甘いものや、酸性度の高い酸っぱいものほど回復に必要な時間が長くなります。

※高槻クローバー歯科HPより引用

ちょこちょこ食べダラダラ食べ、甘い飲料のちびちび飲みは、口の中の酸性状態が常に続き、再石灰化が間に合わず、初期むし歯へと進行してしまいます。


思い当たる節がある方は、ぜひ食事の間隔を意識してみて下さい。

歯磨きのタイミングはいつがいいの?

就寝前

睡眠中には唾液の量が減り、細菌が繁殖しやすいためです。


虫歯や歯周病などの病気は、寝ている間に進行することがほとんどです。
就寝前は念入りな歯磨きを行う必要があります。

起床時

就寝中に繁殖した細菌を除去するためです。
起床後に歯磨きをせずに食事を摂った場合、糖と細菌が結び付き、プラークを大量に作り出すことになります。
朝起きたときに口内がネバついていたら、増殖した証拠です。起床直後は歯磨きを行うようにしましょう。

食後

朝昼晩それぞれの食後に、ブラッシングを行うことが大切です。

タイミング以外で気をつけたいことは?

時間よりも磨き方を意識する


・夜寝る前の歯磨きは念入りに行う


・デンタルフロスや歯間ブラシを活用する

※歯磨きのタイミングや磨き方については、歯医者さんや衛生士さんからアドバイスを受けたり、色々な考えがありますので、ご自身が納得できる方法でやって下さいm(_ _)m

女性ホルモンと歯周病

今では国民病とも言われている歯周病ですが、
男性より、女性のほうが歯周病にかかりやすいということをご存知ですか?

女性ホルモンは、体の色々な働きを調節する大切な作用がある一方で、
歯周病菌の増殖を促したり、歯周組織の炎症を悪化させたりする作用があります。

女性は一生を通じてホルモンバランスが変化していきますが、
特に歯周病に注意が必要な時期が思春期、妊娠期、更年期になります。

思春期

女性ホルモンの増加、新陳代謝が活発になる、歯肉への血流増加、試験勉強や友人関係など学校生活のストレスや寝不足による免疫低下などにより、歯茎に炎症が起こる思春期性歯肉炎を発症しやすい時期

妊娠期

女性ホルモンの増加、歯肉への血流増加、食生活の変化、つわりによる口内環境の悪化などにより、妊娠性歯肉炎を発症しやすい時期。
また、
妊娠中に歯周病になると低体重児が産まれる確率が、健康な妊婦に比べ7倍に上るという報告もあり、妊娠中の歯科検診が推奨されています。

更年期

女性ホルモンの減少に伴う歯周組織の炎症の進行、唾液の分泌の減少に伴うドライマウスによる口内環境の悪化からの歯周病、骨密度の低下に伴い歯を支えている歯槽骨がもろくなる、
骨粗鬆症に罹患していると歯周病にかかりやすいという報告あります。

女性ホルモンが多くなっても、少なくなっても歯の健康にはマイナスです。女って大変(T^T)

歯周病は万病のもと?

歯周病は、原因となる歯周病菌が慢性的な炎症状態を促すことや、糖尿病や認知症、動脈硬化など、老化とともに増える病気との関連が深いことも明らかになってきました。
最近では、
歯周病の重症度が新型コロナ感染症の重症化や集中治療室への入院リスクの上昇、死亡リスクの上昇につながっていたという報告もあります。

歯周病が引き起こす炎症は、全身の老化を促進する糖尿病とも密接に関わり、歯周病は糖尿病を悪化させ、糖尿病もまた歯周病を悪化させることが明らかになっています。
また、
ある研究では歯周病のある人は、ない人と比べて認知症の発症リスクが1.7倍に高まっていたなど
とくに
歯周病と糖尿病歯周病と認知症
の関係はメディアでも度々取り上げられ認知度も上がっています。

つまり、
口腔環境を整えると、糖尿病、認知症の発症予防や改善にもつながるということです。
歯磨きは面倒だなぁと思いますが、自分でできる1番簡単な色々な病気の予防や改善方法だと考えれば、誰にでもできる素晴らしい対策ではないでしょうか。

あまり気合を入れて強くブラッシングしすぎないようにしましょうね、歯茎は優しく細かくブラッシングしましょう〜(^o^)/

*吉祥寺駅徒歩3分 女性専用鍼灸 みうら堂はり灸院*